木曜日, 5月 07, 0021

Zingaro


























ジンガロを観た。
もちろんDVDで。

仕事の関係で行けなかったことを
悔やんでいる僕を見かねて、
友人がプレゼントしてくれたものだ。

エルメスの高貴な衣装、
ルーマニアの楽団が奏でる、ジプシーの軽快なビート、
自由、ユーモア、エネルギー、哀愁、躍動、挑発に溢れていた。

年老いた楽団、
全身全霊をかけて、演じるアーティスト達
ブエノスアイレスのタンゲリアで感じた何かを思い出した。

文句なしにカッコいい。

カッコいいと感じさせる源泉は何なんだろうか。

ジンガロとはスペイン語でジプシーの意味だという。
ジプシーは世界中を旅して回り文化に新しい風を吹き込む。
11世紀頃インドの北ラジャスタン地方から旅立ち、トルコ、エジプト、
中東からバルカン半島を抜けて西へ西へと進み、ヨー ロッパ、果ては北アフリカまで
、何世紀にもわたり苦難の歴史を歩み続けたジプシー。
言葉はあるが文字をもたなかった流浪の人々は、その旅の記憶、
民族の歴史を歌や 踊りに託すことで後世に伝承した。
土地の文化と出会い、互いに影響を与え合い、
フラメンコを生み、バルトークやリストなどクラシックの作曲家に多大な影響を与える。

「ジプシーとは訪れる国を豊かにし、影響を与える存在。」
とはジンガロ主催者フランス人バルタバス氏の言葉。

グーグル検索では決して、探すことの出来ない
文化と歴史を感じる旅をし、影響を与える存在であり続けること。

まだまだ、やることは沢山あるようだ。


BATTUTA!