ジンガロを観た。
もちろんDVDで。
仕事の関係で行けなかったことを
悔やんでいる僕を見かねて、
友人がプレゼントしてくれたものだ。
エルメスの高貴な衣装、
ルーマニアの楽団が奏でる、ジプシーの軽快なビート、
自由、ユーモア、エネルギー、哀愁、躍動、挑発に溢れていた。
年老いた楽団、
全身全霊をかけて、演じるアーティスト達
ブエノスアイレスのタンゲリアで感じた何かを思い出した。
文句なしにカッコいい。
カッコいいと感じさせる源泉は何なんだろうか。
ジンガロとはスペイン語でジプシーの意味だという。
ジプシーは世界中を旅して回り文化に新しい風を吹き込む。
11世紀頃インドの北ラジャスタン地方から旅立ち、トルコ、エジプト、
中東からバルカン半島を抜けて西へ西へと進み、ヨー ロッパ、果ては北アフリカまで
、何世紀にもわたり苦難の歴史を歩み続けたジプシー。
言葉はあるが文字をもたなかった流浪の人々は、その旅の記憶、
民族の歴史を歌や 踊りに託すことで後世に伝承した。
土地の文化と出会い、互いに影響を与え合い、
フラメンコを生み、バルトークやリストなどクラシックの作曲家に多大な影響を与える。
「ジプシーとは訪れる国を豊かにし、影響を与える存在。」
とはジンガロ主催者フランス人バルタバス氏の言葉。
グーグル検索では決して、探すことの出来ない
文化と歴史を感じる旅をし、影響を与える存在であり続けること。
まだまだ、やることは沢山あるようだ。
BATTUTA!